V5.0新機能紹介シリーズ 3次元のパースラインに沿ってスケッチする

CGイメージの中にスケッチをしてエスキス風の線を作図したいと思ったことはありませんか?V5から搭載された「ペン」ツールの「3D」機能を使用すると、3次元のパースラインに沿ったスケッチを簡単に作成できます。
 

STEP1:早わかり「3Dスケッチ」

スタイルマネージャにあらかじめ保存されたスタイルを使って線を作図します。

スケッチ前 スケッチ後
  1. EPixファイルを開く。

  2. スタイルマネージャで「ペン」ツールの「3D」機能の設定が保存されているスタイルを選ぶ。
    「トライアル」→「1エスキス編」→「2点景」の順にフォルダをクリックし、「03 3Dスケッチ」をダブルクリックする 。
  3. クリックしながら、パース空間の中を自由にスケッチしていく。

※「Shift」キーを押しながらスケッチすると、パースラインに沿った線を引くことができます。
※連続して直線を作図する場合は、「ペン」ツールの「ツールオプション」ツールバーで、「連続線」を選択します。


※アンチエイリアスを有効にしている場合、線のエッジをスムーズに表示することができます。

アンチエイリアス:有効     アンチエイリアス:無効

 STEP2:設定を変えてみよう

ペンの種類を「長方形」に変更し、簡易的な窓をスケッチします。

  1. STEP1操作2のスタイルをダブルクリックする。

     

  2. 「ツールオプション」ツールバーでペンの種類を「長方形」に変更し、「塗りつぶし」のチェックをはずす。




     
  3. 画像上で長方形の対角を指示する。
    対角の2点をクリックして指定する。
    1点目をクリック 2点目をクリック 完成

     

  4. この設定をスタイルとして保存したい場合は、以下の操作を行う。
    i )スタイルマネージャで「ライブラリ/新規作成/スタイル」コマンドを実行する。(Ctrl+N)

    ii )「新規スタイル」ダイアログボックスで以下の設定を行い、「OK」ボタンをクリックする。
    「名称」:「スタイル」の名称を入力
    「ライブラリ」「カテゴリ」:保存先を指定 

 STEP3:同じマテリアルに異なるテクスチャで塗り分けよう

「ツールオプション」ツールバーの「塗りつぶし」チェックボックスにチェックを入れると、設定中の色やテクスチャで、作図した長方形の内側を塗りつぶすことができます。
例えば、同じマテリアルに異なるテクスチャをペイントしたい場合に便利です。

道路を2種類のテクスチャで塗り分け

下図はマテリアルチャネル(「表示/チャネル/マテリアル」コマンド)の画面です。中央通路とそれに交わっている水平方向の通路は同じマテリアルになっているため、マテリアルロックを使用して、塗り分けられません。このような場合、ペンツールの長方形を使うことで簡単に塗り分けられますので、CAD側に戻ってマテリアルを再設定する操作などが不要となります。

(マテリアルチャネル)
道路は同じマテリアルに設定されている

  1. 「ツール」ツールバーで「ペン」ツールをクリックする。

     

  2. 「ツールオプション」ツールバーでペンの種類を「長方形」に変更し、「塗りつぶし」のチェックを入れる。

     

  3. 「色、テクスチャ、質感」ツールバーの「テクスチャ」にチェックを入れ、ペイントに使用するテクスチャを選択する。


     
  4. 画像上で長方形の対角を指示する。
    対角の2点をクリックして指定する。


    1点目をクリック


    2点目をクリック

     

    ※マテリアルロックを使用すると、1点目をクリックした位置と同じマテリアルのみがペイントの対象となります。

     

  5. 「色、テクスチャ、質感」ツールバーのテクスチャのスタイルセレクタで、現在設定しているテクスチャと別のテクスチャを選択する。



     
  6. 上記の操作4と同様に、画像上で長方形の対角を指示する。