EPixファイルの元となるモデルを作成するとき、マテリアルの名称を間違えてしまい、Piranesiでマテリアルロックを設定してペイントしたら、思いがけない場所までペイントされた、という経験はありませんか?
このような場合、モデル作成元のソフトに戻らず、VeduteあるいはPiranesiのいずれかで特定の面のマテリアル名を変更することができます。
Veduteの場合
EPixファイルをVeduteで作成した場合は、Veduteのマテリアルリストを使ってマテリアル名を変更します。
例)現在、上階と下階の窓周りのマテリアル名が異なっています。
上階に設定されている「FACING」を下階の「飾り」に変更します。
「マテリアルリスト」ウィンドウを表示します。
表示されていない場合は、「ウィンドウ/マテリアルリスト」コマンドを実行して表示します。
リストから、変更後のマテリアル名を選択し、「マテリアル設定」ボタンをクリックします。
マテリアルを変更したい面をクリックします。
「情報」ウィンドウでマテリアル名が変更されたか確認します。
「ファイル/保存」コマンドでEPixファイルに保存します。
Piranesiの場合
「面の作成」ツールで、ペイントした位置だけマテリアル名を変更します。
「ツール」ツールバーから「面を作成」アイコンをクリックします。
「ツールオプション」ツールバーの「作成」ボックスから、「マテリアルのみ設定」を選択します。
「ツールオプション」ツールバー右下の「詳細設定」ボタンをクリックし、「詳細設定」ウィンドウを表示します。
「面の設定」の「マテリアル設定」部分で、「選択」をクリックしたのち、右側の入力ボックスに変更後のマテリアル名(ここでは「飾り」)を入力します。
「ツールオプション」ツールバーで、ブラシツールを選択し、大きさなどを適宜変更します。
「色、テクスチャ、質感」ツールバーで、以下のように設定します。
「ロック」ツールバーから「面ロック」あるいは「マテリアルロック」アイコンをクリックします。
マテリアル名を変更したい面をクリックしてペイントします。
「情報」ツールバーで、マテリアル名が変更されたか確認します。
ご注意
Piranesi V5.0の「ツールオプション」ツールバーの「作成」ボックスから「マテリアルのみ設定」を選択すると、「詳細設定」ウィンドウに「深さ設定」「マテリアル設定」の2種類の設定項目が表示される場合があります。
これは、初版バージョンで確認されている問題で、すでにV5.0.2アップデータにて修正済みです。
Windowsエクスプローラを起動し、以下のファイルのプロパティを表示し、更新日時をご確認ください。
C:\Program Files\Informatix\Piranesi 5.0\Program\prnres.dll
更新日時が「2007年6月8日、19:42:05」の場合、この現象が発生しますので、アップデータを適用してください。