EPixファイルの元となるモデルを作成するとき、マテリアルの名称を間違えてしまい、Piranesiでマテリアルロックを設定してペイントしたら、思いがけない場所までペイントされた、という経験はありませんか?
このような場合、モデル作成元のソフトに戻らず、VeduteあるいはPiranesiのいずれかで特定の面のマテリアル名を変更することができます。
Veduteの場合
パノラマファイルは、ウィンドウ内をパンニングすることで見る位置を変更することができます。 見る位置を変更したときに、背景に切れ目ができないようにペイントする方法をご紹介します。
方法は2通りあります。
シームレスな半球状テクスチャを使用する
マテリアルロックのマテリアルリストで、ワイルドカードでマテリアルを指定したとき、どのマテリアル名がペイントの対象になるのかがわかりづらいですね。
このようなときは、マテリアルリストボックス上にマウスポインタを移動すると、ツールチップとしてペイント対象のマテリアル名が表示されます。
点景を配置した後、ブラシツールや塗りつぶしツールを使ってペイントしたら、点景の上だけペイントされなかった、ということはありませんか?
原因は、配置した点景が確定されていないためです。
点景の上にペイントを行いたい場合は、点景マネージャで点景を確定します。
<手順>
点景を配置します。
点景マネージャのリストから、配置した点景を選択します。
配置した点景が壁などにめり込んでしまって困ったことはありませんか?
このような場合は、以下の操作を行って修正してみてください。
点景マネージャを表示し、修正する点景をリスト上でダブルクリックして選択します。
(配置直後の点景を修正する場合、この操作は不要です。)
「ツールオプション」ツールバーの「直立」チェックボックスをチェックします。
配置した点景に影が表示されていなくて、変だなあと思ったことはありませんか?
例)左側の点景だけ影が表示されていない
このような場合は、以下の点を確認してみましょう。
点景を半透明のシルエットで配置するには、点景の詳細設定にある「点景スタイル」機能を使います。
(わかりやすいよううにくっきりとした色を使っています。)
点景を配置します。
「ツールオプション」ツールバーの右下「>>」ボタンをクリックし、「詳細設定」ウィンドウを表示します。
テクスチャを画面にペイントする際、テクスチャの塗り始めの位置がどのように決まっているかご存知ですか?
通常、テクスチャは、画像の左上に原点が配置され、複数回ペイントした場合、全く同じペイントが重なります。
したがって、タイルやレンガなど、規則的なテクスチャをペイントしたときに、目地がペイントストロークごとにずれることがありません。
V5.0から、テクスチャをペイントする際の原点を、塗り始めの位置に配置することができるようになりました。
同じラスターテクスチャを原点を変えて何度もペイントできるので、目地合わせが重要なタイルなどのペイントには不向きですが、アートテクスチャなど、マーカータッチでペイントしたい場合などにはひとつのテクスチャで表情豊かなペイントができます。
スタイルマネージャで、スタイルやスタイルカテゴリを、別のスタイルカテゴリやスタイルライブラリに移動するには、2種類の方法があります。
移動したいスタイル、カテゴリを移動先にドラッグ&ドロップします。
移動したいスタイル、カテゴリを選択して「編集/切り取り」コマンドを実行し、移動先のカテゴリ、ライブラリで、「編集/貼り付け」コマンドを実行します。
※読み込み専用のライブラリ間で、スタイル、カテゴリを移動することはできません。
Q:旧バージョンで作成したスタイルライブラリを新バージョンで読めますか?逆の場合も読めますか?
A:はい、読み込めます
下位バージョンで作成したスタイルライブラリを上位バージョンで開くことができますし、その逆も可能です。
ただし、V2.0、V3.0で、V4.0以降のスタイルライブラリファイルはご利用いただけません(逆は可能です)。
V4.0より、スタイルライブラリファイルの文字コードが変更されたため、V2.0、V3.0上では日本語がすべて文字化けします。